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No.SP-007 高町なのは 制服ver. (Nanoha Takamachi School Uniform Ver.) 「悪魔で・・・いいよ。 悪魔らしいやり方で話を聞いてもらうから。」「なのはやフェイトの友達の前ではこの姿でないと」 情報 作品名 魔法少女リリカルなのはA s 発売元・販売元 バンダイナムコゲームス 価格 13,629円(税込) 発売日 2010年01月21日 商品全高 約115mm 同梱対象品 魔法少女リリカルなのは A s PORTABLE -THE BATTLE OF ACES- リリカルBOX 付属品 表情:笑顔、目瞑り顔 手首:×11(レイジングハート スタンバイモード持ち×1) 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム、収納袋、di stage用カバースキン) その他:交換用ツインテール、通学カバン、ユーノ(フェレット形態・二足) 写真 キャラクター概要 高町なのは プレシア事件を解決し、フェイト・テスタロッサと親交を交わした高町なのは。 ヴォルケンリッターの一人であるヴィータによる襲撃を駆けつけたフェイトに助けられたのを機に、 生まれ変わった相棒デバイス「レイジングハート・エクセリオン」を手に再び戦いに身を投じていく事になる。 今回商品化されるのは私立聖祥大附属小学校に通学するときの制服姿で、 留学生という形で転入してきたフェイトと共に通学している。 ユーノ・スクライア 「闇の書事件」発生時は関連調査を一手に請け負い、事件解決に貢献した。 商品解説 一般販売のフェイトに対しまさかのゲームソフト初回版同梱の限定販売。 胴、腕、スカート部はフェイト制服ver.と共通である。 良い点 リボンがピンクと黒の2種類付属しているので無印最終回の再現可能。 悪い点 注意点・不具合情報 胴体ジョイント可動クリアランスが低いのでジョイントが折れやすい。 関連商品 フェイト・テスタロッサ 制服ver. 高町なのは The MOVIE 1st ver. 高町なのは セイクリッドモードver. 高町なのは バリアジャケットver. フェイト・テスタロッサ ライトニングフォームver. フェイト・テスタロッサ ソニックフォームver. 八神はやて The MOVIE 2nd A s ver. シグナム 騎士服ver. シャマル 騎士服ver. ヴィータ 騎士服ver. コメント 名前 コメント
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CV:浅野真澄 初出:魔法少女リリカルなのは(一期ドラマCD02) 防御力 とても低い(全キャラワースト2) Lv3スキル ロングレンジディフェンスLv3 シングル解放条件 SEQUENCE7最終戦でリニスを使用キャラに選択 プレシアの使い魔でフェイトとアルフの家庭教師。 射撃と光輪技の使い勝手はフェイトと近いが、硬直をキャンセル可能な移動技と、独特なクロスレンジ攻撃を持つ。 行動は軽快だが、防御力が全キャラワースト2という一面も併せ持つ。 ロングレンジ魔法 魔法名 解説 □ ジェットスマッシャー 直射射撃を放つ □(長押し) ジェットスマッシャー 直射砲撃を放つ △ スピンセイバー 大きな光輪を放つ △(長押し) セイバースラッシュ 3つの小さな光輪を放つ ○ ファストステップ 硬直をキャンセル可能な高速ダッシュ ○(長押し) ガードステップ ガード判定を持つ高速ダッシュ □:ジェットスマッシャー 通常 1hit 7.47% - 「ジェット!」 長押し 1hit 11.21% - 「スマッシャー!」 砲撃魔法。 通常版 相手の射撃との相殺を一切しない。また、ヒット効果はよろけ。 弾速が遅く直射で方向修正も無いので、攻撃手段としてはやや扱いづらさが目立つ。 判定が大きいので、近めの距離ならそこそこ当てやすい。 発生の早さと硬直の短さから追撃を前提とした布石として打つには向いている。 20mほど離れた位置から撃てばステップキャンセルせずとも弾の到達よりリニスが先に動けるようになる。 ヒット時は長押しジェットスマッシャーがほぼ安定して連続ヒット。クロス際付近ならスピンセイバーも繋がる。 長押し版 発生、弾速共になかなか早い単発砲を放つ。 方向修正に優れ、横アクセルでも出掛かり無敵部分でなければ避けられない。 ロングレンジ戦の要…としたいところだが、燃費がやや悪い。乱発は禁物。刺し込みや追撃など、要所に限っていこう。 ステップキャンセルするとキャンセル時点で砲が消えてしまう。着弾前にキャンセルしないように注意。 単発なのでアタック・キャッチでの追撃は困難。ブロック EXアタックが拾いやすい。 △:スピンセイバー/セイバースラッシュ 通常 6hit 10.99% 約14m 「セイバー!」 長押し 3~9hit 7~14.81% - 「セイバースラッシュ!」 光輪を飛ばす。 一見はフェイト・レヴィのハーケン系魔法に似ているが、こちらは通常の射撃判定。 砲撃には一方的に撃ち負けるので注意。 スピンセイバー 大きな光輪を前方に飛ばす技。 発生が遅めの直射弾。射程が有限で一定距離進んだ時点で短時間だが停滞する。 撃ち出すまでの方向修正は悪くなく弾速も速いので、狙うならば相手の硬直をしっかりと。 ヒット数が多くダウン効果なので、ステップキャンセルからの追撃が比較的容易。 セイバースラッシュ ゆっくり飛ぶ光輪を3つ放つ技で、誘導性能あり。光輪一つあたり3ヒット。 射出モーションが長く隙が大きいため、状況に応じてステップでのキャンセルと組み合わせる。 相殺したりアクセルで誘導を切られたりしなければ試合開始直後から撃ってもタイムアップまで残り続ける。 また、相手に当たった際ヒット時はそのまま3ヒットするが、ガード時は連続ヒットせず間合いが離れて弾速が落ちる。 ○ファストステップ/ガードステップ 通常 移動技 - 12m 「はっ!」 長押し 移動技 - 12m 「はっ!」 ガードステップ時反撃 6hit 23.53% - 「はぁぁっ!」 高速移動技。 方向キーと組み合わせて好きな方向に移動可能。 ロング魔法やアクセル後の硬直をキャンセルして移動する事ができる。攻撃の隙を消すほか、ロング魔法から一気に踏み込んで追撃も狙える。 腕をかざす部分まで、アクセル・ガードでキャンセル可能。 ガードステップは発動直後から防御・反撃の判定が発生し、この状態で攻撃を受けるとスピンセイバー縦回転版のような技で反撃する。 この反撃技は大威力で、さらに多段ヒット技なので追撃が入る事も多い。近距離で当てられればそのままコンボも入れられる。 反撃中は無敵だが光輪を打ち終わると無敵も切れてしまうため、攻撃時間が極端に長い技は抜け切れない。 出が遅く追尾性能も無いため、隙の小さい攻撃は受け止めても攻撃を当てられない事が多い。 キャンセル発動時はボタンの長短に関わらずガードステップになる。 発動モーションが一部カットされ、移動開始が早まるが出掛かりをキャンセル出来なくなる。 キャンセルタイミングがあくまで行動後の硬直なので、キャンセルする行動を出掛かり時点を潰される場合には対応出来ないことに注意。 クロスレンジ 初段射程は約3.5m。 リニスのアタックは杖を振った際に出る光に判定があり、その判定が長く残る。 シャマルと同じく攻撃の発生確定が早いため、アタックが出る前に潰されてもその後に攻撃判定が発生し、相討ちに持ち込める事もある。 反面、なんとアタックにも関わらず対キャッチ無敵が無い。キャッチ読みの選択はEXアタックに頼らなければならないので、クロスレンジの戦い方は他キャラと変わってくるか。 近距離でならアタック初段からフルドライブ発動が繋がる。 基本コンボ □□□ 9.02% ダウン □△△ 13.94% よろけ □□△△ 14.43% 回転ダウン □△○ 9,48% 打ち上げ □□△○ 11.21% 打ち上げ □○ 7.47% 打ち上げ □□○ 9.02% 打ち上げ □□□ □△△/□□△△ フィニッシュのヒット数が多い。コンボ単体の威力・MP回収率に優れる。 ダウン効果自体は無いが、□□△△ならそれだけで10Hitきりもみダウンになる。 □△○/□□△○/□○/□□○ ヴィータ同様□□○という派生が可能。 フィニッシュはリーチが短く、初段の当たりが浅いと空振りしやすい。 特殊技 種別 解説 威力 射程 効果 台詞 EXアタック 足下から槍 2.87~7.76% 約4m 打ち上げ 「スピアー!」 キャッチ 杖で爆撃 8.62% 約2.1m 吹き飛ばし 「ブラスト!」 ブロック 魔力の矢 13.22% 近接攻撃 ダウン 「アローズ!」 EXアタック 通常のアタックにキャッチ無敵が無いため、対キャッチ択はこちら。 キャッチ セイバースラッシュと同時に当てると杖投げ・爆発が空振りしてしまうことがある。 ブロック FDB「プラズマセイバー」 トリガー 射程 ヒット数 命中時威力 FD発動で吹き飛ばしてトリガー 回し蹴り 約3.1m 5hit 48% 一応可 トリガーはリーチが短め。FDTはアクセルを挟めば可能。 バーストコンボは□□Lが入る。 主な立ち回り CPU戦ではセイバースラッシュを撒いておいて、ヒットしたらジェットスマッシャーで追撃、ガードされたらスピンセイバーで削るかステップで近づくのが基本。 ガードステップで近づけば反撃が当たる事もあるので、ヒットしたらさらに追撃。 対人戦では、防御力が低い事を除けば技性能はいずれも優秀。技の硬直をステップでキャンセルできる事から、反撃技やロングレンジでEXガードに対する恐怖も少なめ。近接戦闘の性能も吹き飛ばし技がない事を除けば悪くない。しかしやはり防御力の低さ故に事故率が高く、ワンチャンスで大ダメージを持って行けるキャラに対しては神経を使う。 ガードステップの反撃は当てづらく隙が大きいため、確定で当てられる技にのみ出す。 硬直の長いセイバー発射時などはステップでのキャンセルを常に意識しておく。 クロスレンジでの□は当たり判定時間が長く、置いておくと敵は近づきにくいが、空振り時は隙が長いので過信しないようにする。 「リニス」ページへのコメント 名前 コメント すべてのコメントを見る CPU相手ならクロスレンジで△△を2回繰り返して6コンボ。この後に○もつなげる。運が良ければこれだけで20秒で勝てる。 -- (名無しさん) 2012-01-09 02 55 31 前ステップ→セイバーでクロス内での直撃が狙える。アタックで追撃すればMP回復+ダウンで再度ロングへ。正直この繰り返しでCPU戦はほぼノータッチでクリアできる -- (名無しさん) 2012-01-07 12 38 57
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前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ 黒い獣が体を起こす。 起こしただけではない。体を膨張させて大きくなり、姿も凶悪に、逆立つ体毛の間からは触手がいくつも生えている。 獣が跳びあがった。 ルイズめがけて落ちてくる。 「きゃっ」 杖を獣に突き出す。 それは反射的な行動であり、何か考えがあったわけではなかった。 「protection.」 杖からの異国の言葉が聞こえた。 喋る杖の先からは光が壁のように広がり、獣を阻む。 雷のような音がルイズの耳を叩いた。 光の壁に抗う獣はもがきながら光の壁に爪を立て、爪を食い込ませていった。 「こ……のぉっ」 ルイズ派杖を振り下ろし、壁にしがみついた獣を振り落とそうとした。 だが振り下ろしきる前に獣は壁を蹴って飛び退き、猫のように回転しながら着地。 間をおかずに正面からルイズに突進してきた。 「きゃ……えいっ」 「protection.」 再び雷の音が鳴り響き、獣を光の壁が受けとめる。 今度は獣は飛び退かない。その場に足らしきものをつき、爪を立てて、ぐいぐいと光の壁をルイズごと押してくる。 「あ……あ……」 また雷の音がした。 獣から栄えた無数の触手に叩かれた光の壁が音を立てている。 1回、1回叩かれるごとに獣の爪が壁にめり込んでいき、触手は壁を削っていく。 次第に光の壁が点滅を始め、その姿を霞ませていった。 そして、ついに消えた。 「きゃぁあああーーっ」 「ルイズ!」 目の前に魔法陣が現れた。 魔法陣は新しい壁となって再び獣を遮る。 振り向くとフェレットが変身した男の子が右腕を突き出していた。 「ルイズ!心を澄ませて」 「そんなこと言っても……」 「心を澄ませば、ルイズの呪文が浮かんでくるはず。それで君の魔法を。あいつは僕が全部防ぐから」 もう一度ルイズは前を見た。 獣が魔法陣の壁を潰そうとしている。 とまどってはいられない。 ルイズは目をつぶった。 獣のうなり声と雷の音が心を乱そうとするのを必死におさえる。 突然、心が静かになった。 心の奥の、奥から聞こえてきた。ルイズの呪文が。 「リリカル!マジカル!」 体の中から力がわき出し、それが杖に流れていく。 杖を獣に向けた。 「リリカル!マジカル!」 ルイズは少しずつ理解してきた。 自分は力をわき出す泉だ。 その力を杖という器に満たせば、杖が魔法の完成を手伝ってくれる。 「リリカル!マジカル!」 魔力が満ちた。 「封印すべきは忌まわしき器。ジュエルシード!」 男の子の呪文がまだ魔法にならない力に方向をつける。 「ジュエルシードを封印」 ルイズは心に浮かんだとおりの呪文を紡ぐ。 「sealing mode. set up.」 音を立てて杖が変形し、光り輝く翼を生やした。 ルイズの心にまた別の呪文が浮かぶ。 今度は獣を封印するための呪文。 「リリカル!マジカル!ジュエルシード、シリアル21、封印!」 「sealing.」 杖から細く鋭い光が伸びる。 光に貫かれた獣は爆発した。 その爆発はいつもの失敗したときの魔法だった。 でも、この爆発は失敗ではないかった。 杖に導かれてはいても、ルイズが自分の意志で使った魔法だった。 爆発の煙が晴れると、その跡には獣はどこにも居なかった。 「あ……」 かわりに抉れた地面に青く光るものが埋まっている。 「ルイズ」 男の子が辛そうに腕を上げ、光るものを指さす。 「それに、ジュエルシードに杖で触れて」 「う、うん」 ルイズは男の子がジュエルシードと呼んだ青い宝石に、杖を向ける。 「receipt number XXI.」 杖の呪文のような言葉と同時に青い宝石は杖に吸い込まれていった。 どうやら終わったみたいだ。 「ふう……え?」 ルイズの体がまた輝く。 新しい服は元に戻り、形を赤い宝石に戻した杖が宙に浮かんでいた。 ルイズが手のひらを赤い宝石に向けると、赤い宝石はルイズの手の中に収まった。 危険はなくなったみたいだ。 自分の力で切り抜けたような気がして感慨深いものがある。 が……気づいた。 「ね、ねえ!これってなに?どういうこと?」 ルイズは男の子の方に振り向くが、そこには誰もいない。 かわりに、首に赤い宝石をかけていないルイズの使い魔のフェレットが倒れていた。 前ページ次ページ魔法少女リリカルルイズ
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関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
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プロローグ 闇夜に輝く凶星 それは…忌まわしき、闇の書事件から1年後の冬の話 時空管理局…それは、様々な時空間で起こる犯罪を防止し、また起こしたものを見つけ出し逮捕することが仕事である。 そこでは時空間におけるありとあらゆるトラブルを見つけ出すことが可能とされている。 「あーあー、なんで新入りの私たちが留守番で、なのはたちが休暇なんだよ」 ヴィーダは足を机にのせて、管制塔の窓から外を見ている。 「仕方ないでしょ。あなた達のせいでずっとあの二人は働きづめだったんだから」 エィミィは文句を言っているヴィータにきたいして強くいってきかす。 それでもヴィータは文句をいい続けている。 他のシグナムやザフィーラたちは、今は他の業務にへと当たっていた。仕事に慣れるにはいいことだろう。 これは、早く仲間として打ち解けあうようにと考えた、はやてからの提案である。 突然、管内に音が鳴り響く。 「わぁ!!」 その音に思わず、イスから転げ落ちるヴィータ。 「なにがおきたの!?」 エィミィが画面を見る。そこには考えられない次元の乱れが生じている。 「なんなの?これ…」 一方その頃…。 「なのはは今年の冬はどうするの?」 「うーん。クリスマスパーティーが家のと管理局のでかぶっちゃってるんだよね」 寒い風が吹く夜の街を、フェイト・T・ハラオウンと高町なのはが歩いている。 学校と魔法世界での二重生活を始めてもうすぐ、二年がたとうとしていた。 まるで夢のような出来事が、ずっと続いている。 魔法を使えるようになり、そして恐ろしい怪物と戦って、フェイトちゃんや、はやてちゃんとであった…。 いろんな人に出会い、様々な経験をした。 今日も何事もなく時間だけがすぎていく。世界は平和に満ちている。 あたりはクリスマスの色に包まれていた。街路樹に光がともり、サンタさんが風船を配っている。 フェイトは、そんな町の風景が気になるのだろうか、目を輝かしている。 それもそうだろう。 まだフェイトちゃんにとってはすべてが目新しいはずだ。 今まで彼女の母親がフェイトちゃんを統制していたのだから。 「フェイトちゃん、ひとつもらっていこっか?」 「え…」 自分の珍しい視線が見られていたことを知って、恥ずかしさに頬を染めるフェイト。 だがそのフェイトの手をひいて、なのはは駆け出していた。 「あんな、かわいい子が…強力な力を持つ魔法少女ねー。人は見た目に寄らないもの…か」 白髪で狐目の鋭い瞳をした小柄な男子が二人の後ろを見ながら唱える。 その格好はどこにでもいる普通の学生のようだ。 彼が片手に持つ一つの本。 それは『蠅の王』である。 「人間って言うのは、自分達の世界だけじゃ飽きたりない傲慢な生き物だよね。まったく」 その少年は邪悪に満ちた笑みを浮かべ、頭上を見上げる。 …その黒い夜の闇の中。 月の輝きの隣に赤く禍々しい色をした星がそこにあることを誰も知らない。 「祭の邪魔は誰にもさせないよ…」 目次へ 次へ
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仮面の告白 ◆Qpd0JbP8YI 許さない。 八神はやてがどんなに強くそう思おうと、結果は変わらない。 彼女は管理局の中でも非力さにおいては群を抜くもの。。 対する相手は常に前線に立ち続け、その生死の境界の中で戦闘技術を高めてきたベルカの騎士だ。 決着は一瞬でついた。 八神はやてが持つツインブレイズはヴィータの持つ槍で簡単に薙ぎ払われ その衝撃によって堪らず尻餅をつくはやての喉元に槍はそのまま突きつけられることになった。 このままヴィータの偽者に殺され、大切な家族を救うことなく死んでしまうのだろうか。 無手となったはやては悔しそうにヴィータを睨み付けた。 だけど、彼女の予想とは違っていつまで経っても、その槍ははやてを貫くことはなかった。 そのことに八神はやてが疑問を感じると、それに答えるかのようにヴィータの言葉がぶつけられてきた。 「何でだよ!」 ヴィータは吐き捨てるように叫んだ。 「何でお前はそんなにはやてに似てんだよ!」 彼女は八神はやてではない。 八神はやては足を動かせず、いつも車椅子に乗って移動をしている年端もいかない女の子だ。 何よりも自分の主である八神はやては簡単に他の人の命を奪うような人間ではない。 ヴィータの知る知識、持っている理性全てが目の前の人間を八神はやてでない、と言っている。 そう、断じて違うはずなのだ。 それなのに彼女はいつまで経っても、その槍先を動かすことが出来なかった。 「くそ! くそ!」 言葉に出来ない気持ち、身体を動かせない戸惑い。 その両方に苦しむヴィータはただ同じ言葉を叫ぶだけだった。 「……ヴィー……タ?」 はやてが呟いた言葉にヴィータの目が開かれる。 どうしても目に付くこの女と自分の主の類似点。 この女を見ているとどうしても思い出してしまう大切な主。 違う、違う! ヴィータは自分の頭に過ぎった考えを振り払うようにまた叫んだ。 「ウッセー! お前は喋るんじゃねー!」 ヴィータは手に持つ槍に力を込め、目の前の女を殺さんばかりの勢いで睨み付けた。 大体この女はギルモンを殺した憎むべき相手だ。放っておいていいはずがない。 このままにしていたら、自分の本当の主にも危険が及ぶかもしれないのだ。 するべきことは決まっている。こんな所で躊躇なぞしていられない。 そんな事は分かっている。分かってはいるけれど、ヴィータは動けなかった。 何故ならどう否定しようとも、相手が持つ顔は、声は、 自分が心から慕う八神はやての面影を強く残していたのだから。 「くそ! くそ! 何なんだよ、お前は!? 一体どうすればいいんだよ!?」 絶えず湧き起こり、自分でもその正体が掴めないその不確かな感情は、 彼女の中を満たし、既に溢れたそれは自分でも御しきることが出来ず、彼女を混乱させていった。 この女をギルモンのためにも、主のためにもブチのめさなければならない。 だけど、その肝心の相手が大切な人を思わせる姿形でいる。 その悪夢のような出来事は、例え目の前の人物がはやてでないと分かっていても 既に人としての感情を取り戻した守護騎士ヴィータを戸惑わせるのには十分なものだった。 「くそっ! くそっ!」 自分にはこの女を殺すことが出来ない。 忌々しいし、何よりもそんな自分を情けなく感じたが、 それがヴィータの出した結論だった。 彼女はその槍ではやての横のアスファルトを悔し紛れに思いっきり叩くと、 ギルモンの死体とバッグをかつぎ、逃げるように飛び去っていった。 * * 飛び去っていくヴィータを呆然と見つめるはやてに キングは飄々とした感じで話しかけた。 「弱っ! 君、マジで弱すぎ! そんなんでよく武器を持って立ち向かう気になれたよね。 君、馬鹿なんじゃない?」 人を馬鹿にしたような台詞に思わずはやては相手を睨み付ける。 しかし、キングはそれをどこ吹く風といった具合に相変わらずの口調で話しかけた。 「で、どうすんの? このまま大切な家族の偽者をのさばらせといていいわけ?」 「……勿論、追いかけるに決まってるやろ」 その言葉を聞いてキングは顔に浮かべていた笑みを一層増長させる。 だけど、続いて聞こえてきた言葉には拍子抜けするものを感じた。 「せやけど、今の戦いで足を捻ってしまったみたいなんよ。 私は地上本部の医務室に行って手当てしくるから ほんま悪いんやけど、その間辺りを見回ってもらえへん?」 「ダッセ! マジでダセーんだけど!」 余りに弱い人間。一瞬で戦闘が終わってしまうほどの非力さ。 こんなんで本当に自分を楽しませてくれるのか。 そんな疑問が湧き出ると同時に、いっそこのまま殺してしまおうかという思いが湧く。 だけど、キングは何とかその気持ちを抑えることが出来た。 人間にとって忌むべきはずの命を奪うという行為を 平然とやってのける八神はやての家族に対する思い、執念。 その異常ともいえる人間の姿など、そう滅多に見れるものではない。 きっとこの女はまだまだ楽しませてくれるはずだ。 それに戦力が足らないというのであれば、自分がそれとなくバランスを取らせてあげればいい。 戦力をある程度均衡にすれば、あんな一方的で一瞬で終わることもなく、 もっと存分にお互いを罵り合い、憎しみ合い、殺し合ってくれることだろう。 そうなれば、きっと先程より面白いショーが見ることが出来るはずだ。 そうしてその果てにどちらかが倒れたなら、残っている方に真実を教えてやればいい。 君たちが戦って、殺してしまったのは、君の本当の家族なんだよ、と。 その後の彼女たちの反応が楽しみだ。どんな顔をして楽しませてくれるだろう。 泣くか、悲しむか、怒るか、笑うか、狂うか、絶望するか? 全く人間とは本当に笑わせてくれる生き物だ。 「まあ、いいや。でも、早くしないと、あの偽者の子がどっか行っちゃうよ♪」 キングは顔の下にある酷薄な笑みが表に出るのを我慢しつつ、いつもの調子で話しかける。 そうして彼は心底愉快な気持ちで、足取り軽く、辺りの警戒に向かっていった。 * * キングが歩き出すと同時にはやても立ち上がり そして足を引きずり、痛そうに歩きながら地上本部へ戻っていった。 しかし、彼女はキングが完全に視界から外れることを確認すると、 その怪我したはずの足で平然と歩き始めていった。 そう、実際に彼女は怪我などはしていなかった。 ただキングという騒々しい馬鹿に邪魔されず、 一人落ち着いて考える時間を得るための方便だったのだ。 そして医務室に辿り着き、そこのベッドに腰掛けると、 彼女は早速先程に起こった一連の出来事について考えをまとめ始めた。 先の事で確認出来たことは三つ。 ヴィータを姿をした女の子は自分のことを知らないこと、自分の名前を知っていること、 そしてあの恐竜が死んで激昂したこと、恐竜の死体を持ち去るという非合理的な行動をしたこと、 何より殺人を躊躇ったことからして、人としての感情を持ち合わせている節があるということだ。 以上の三つだが、これだけでは答えなどは生まれず、茫漠とした考えが広がるだけだ。 しかし、そこにプレシアが持っているアルハザードの技術を当てはめると、事は違ってくる。 アルハザードは不可能を可能にする技術の集合体だ。 それを考慮すれば、幾分か馬鹿げているとは思うが、はやてには幾つかの可能性が思い浮かべることが出来た。 それは彼女が平行世界、異時間のヴィータであるということ、 もしくはそれらを元に作られた複製プログラム体。 普段ならこんな突拍子なく、滑稽な考えなど笑い飛ばしていたことだろう。 だけど、今は違う。寧ろ、そうでなくては困るくらいだ。 手に入れるべきものが自分の想像を遥かに超えるほど優れた技術であるなら それだけゴジラを倒す公算も高まるのだから。 そして彼女はこの世界に来て以来、いや、家族を失ったあの日以来、 本当に僅かだが初めて本当の優しい笑みをこぼす事が出来た。 もう二度と会うことが出来ないと思っていたヴィータに会うことが出来たのだ。 それはどんな邂逅であれ、嬉しくないわけない。 だけどそれも束の間、次の瞬間にははやての表情は元通り冷たいものとなった。 あの「ヴィータ」が「ヴィータ」であることは認めよう。 淡々とした表情で彼女はそう結論づけた。 ヴィータと同じ顔、姿、声、そして相手をつっぱねながらも、どことなく思いやってくれる性格。 彼女はそれを有していた。それは自分が同じ時間を過ごしたヴィータと変わるところがない。 だけどそれでも、はやては今以上彼女に心を許すことが出来なかった。 自分にとって本当の家族は、あの日、自分のために人柱となった守護騎士たちなのだ。 彼らは今も結界妖星ゴラスの中で苦しんでいる。 それなのにそんな彼らを放っておいて、他の人に笑いかけるなど、はやてには出来るはずもなかった。 そんな事をすれば、自分のためにその身を投げ打った家族の思いを踏み躙り、彼らを裏切るようなものだ。 彼女には家族を裏切るということだけは絶対に出来なかった。 だが、実際問題、あの「ヴィータ」は戦力となりうる。 彼女が「ヴィータ」であるならば、それは当然だろう。 そしてそれならば利用しない手はない。 あの「ヴィータ」が望む八神はやてを演じて、存分に道具として使い果たしてあげよう。 自分の本当の家族、ヴィータたちに会うために。 確かに先程は誤解により悲劇が起こってしまったみたいだが、まだ取り返しはつくだろう。 何といったって自分は八神はやてなのだ。 それは先程彼女が自分を殺さなかったことからも証明されている。 きっと付け入る隙はあるはずだ。 そこまで考えると、突然と医務室の扉が開かれた。 「ねぇ、いつまで待たせんの?」 ノックもなしに勝手に入ってくる不躾さ。 それだけでもこのキングがどれだけ人として不完全かを教えてくれる。 「あぁ、ごめんな。足の治療の他にも何か使えそうな薬、探してたんよ」 そう言い、いつの間にか手にとっていた治療薬を見せる。 ふーん、と興味なそうな顔をキングはぶら下げる それを尻目に八神はやてはもう一つの問題、キングについて思考を巡らした。 最初は駒として利用してあげようかと思ったが、この男はその価値もないクズだ。 状況をわきまえず、絶えずヘラヘラと笑い、緊張感を持たないカス。 人を小ばかにしたような尊大な態度を取るくせに、念動力しか使えないという戦力的に無意味なゴミ。 こんな人間の失敗作のような奴と一緒にいては、 十分に戦力が確保されることになっても士気低下に繋がりかねない。 戦闘において士気の差が実際の戦力以上に戦局を左右することは、 既に幾つかの知識と自らの経験において、はやては知っている。 なればこそ、士気の低下を招きかねないこの軽薄な小僧は邪魔でしかない。 いや、士気の低下だけで済めば、まだ良い方だ。 問題なのは、この低能のおかげで重要な戦力が削られてしまう可能性があるということだ。 例えばはやての知り合いであるなのはやフェイトなら、相手がどんな能無しであれ、 その人の身に危険がせまれば、身を挺しでも守ろうとする。 その結果、貴重な戦力が失われることになってはいけないのだ。 おまけにこのキングはこの状況に危機感を持てないほど頭が悪い。 自然となのはたちのような心優しき馬鹿の懸念を買ってしまい、 戦力の損失を招いてしまう可能性が高くなる。 そうならないためにも、早急にこの間抜けを排除する必要がある。 大体、あの「ヴィータ」との確執もこのアホが原因のような気がする。 八神はやては憎しみが表に出ぬよう、努めて愛想笑いを顔に浮かべた。 確かにこの愚物に対する判断を誤り、言を聞き入れてしまった責任ははやてにもある。 何ら身元が保証されていない民間人の発言を信じてしまうなど 部隊の指揮官としてはあってはならないミスだ。 だけど、彼の要らぬ助言のせいで、あの戦いの幕が上がったことも確かだ。 彼の言葉に嘘や悪意があったのかというのは彼女には分からない。 彼が見て、感じてきたことを素直に教えてくれたかもしれないし、 自分を嵌めようと何かを企んでいたのかもしれない。 だが、どちらにしろ、キングは排除すべき存在だ。 何故なら、嘘を吐いたのなら彼はゲームに乗った悪人であり、 嘘を吐いていないのなら、正確な情報を伝えることが出来ない無能ということだからだ。 そのどちらもはやてのの望む戦力に必要はない。 医務室の扉を出て、先を歩くキングの背中を見つめる。 今ならやれるだろうか。 思わずツインブレイズを持つ手に力がはいる。 そしてそこから発せられる収束されたエネルギーが 鮮明に奴の背中を貫くところがイメージでき、はやてを愉悦に浸らせる。 だけど、今の自分で勝てるかどうか不安なところがある。 如何にSSランクを誇る魔導師であれ、自分にはデバイスもない。 加えて自分の本分は遠距離からの圧倒的火力による制圧、殲滅にある。 接近戦では先の二の舞だろう。 やはり他の仲間に合流するまでは控えたほうがいいかもしれない。 いや、そもそも自分でやる必要はどこにもない。 先の出来事を全てキングのせいにして、ヴィータに殺させてみようか。 それならば自分はリスクを負うことなく、事を成し遂げられる。 いい策だ。 だが、それにも問題がある。 「ヴィータ」に会うまで、このクズと同じ時間を共有しなければならないということだ。 自分の持つ時間は自分の家族にこそ捧げるべきもの。 間違っても、この汚物のような人間にではない。 はやては腸が煮え返るのような思いで決意した。 いいだろう。 「ヴィータ」に会う前にチャンスが見つかれば、遠慮なく殺してあげよう。 その存在が誰にも見つからないように、優しく、丁寧に、丹念に殺しぬいてあげよう。 八神はやてはその顔の下で誰にも気づかれぬよう冷たく笑った。 【1日目 深夜】 【現在地 E-5 地上本部】 【八神はやて(sts)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】健康、怒り 【装備】ツインブレイズ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2、ランダム支給品1~3個(武器では無い) ランダム支給品1~2個(キングから貰いました) 医務室で手に入れた薬品(消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、包帯等) 【思考】基本 プレシアの持っている技術を手に入れる 1.「ヴィータ」を追いかけ、彼女を戦力に加える 2.チャンスがあればキングを排除する 3.首輪を解除できる人を探す 4.プレシアに対抗する戦力の確保 5.以上の道のりを邪魔する存在の排除 【備考】 ※参戦時期は第一話でなのは、フェイトと口喧嘩した後です ※名簿はまだ確認してません ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだという考えに行き着きました ※ヴィータの他、この場にいるかもしれない守護騎士たちに優しくするのは、 自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています ※キングのことは、ただの念力が使えるだけの少年だと思っています 【キング@魔法少女リリカルなのはマスカレード】 【状態】健康、非常に上機嫌。一時間変身不可(コーカサスビートルUD) 【装備】無し 【道具】ライダーベルト(カブト)@魔法少女リリカルなのはマスカレード キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのはマスカレード 【思考】基本 この戦いを全て滅茶苦茶にする 1.面白そうだから、はやてとヴィータの戦いを見物する 2.カブトの資格者を見つけたら、ゲームでも持ちかける。でも、飽きたら殺す 3.はやてとヴィータの決着が着いたら、残ったほうに真実を伝えて、その反応を楽しむ 4.とにかく面白いことを探す 【備考】 ※制限が掛けられている事に気がつきました ※ゴジラにも少し興味を持っています ※携帯電話は没収漏れです。写メ・ムービー以外の全ての機能は停止しています。 ※携帯には相川始がカリスに変身する瞬間の動画等が保存されています。 ※キングの携帯に外部から連絡出来るのは主催側のみです。 ※カブトの資格は持っていません ギルモンの死体を担ぎ、彼をどこかに埋葬してやろうとヴィータが奔走していると 突然と遠くから声が聞こえてきた。 足を止め、その内容を聞いてみると、 どうやら声の持ち主は時空管理局執務官のクロノ・ハラオウンであるらしいことが分かった。 「あいつか……」 ヴィータは呟く。 彼女は彼のことをいつかの対峙とその時のご大層な名乗りのおかげで覚えていた。 だけど、問題は彼が誰かということではない。 これから彼に対してどう振舞うべきかだ。 普段のヴィータなら管理局などに助けなどは求めはしない。 自分の主を捕らえようとする勢力だ。当然、排除して然るべき相手だ。 だが、今は普段とは状況が違う。 この殺し合いという狂ったゲームの真っ最中だ。 更に未だ主を見つけられず、いつ主を殺されてもおかしくない状況。 管理局の連中に助けを求めた方がいいのではないか。 非殺傷を旨とし、正義のお題目を掲げる管理局員なら、 こんな状況の中でも、殺人を良しとせず、主の命を守ってくれるのではないか。 そんな考えが彼女の頭の中に過ぎる。 だけど、それには当然無視出来ないことが付いて回る。 管理局員と一緒にいれば、殺し合いを無事に脱出できたとしても、 闇の書の主である八神はやては当然管理局に逮捕されてしまうことになるだろう。 そうなれば、あのみんなで過ごした幸せな生活は二度と送ることが出来なくなる。 「そんなのは嫌だ!」 ヴィータは思わず叫ぶ。 闇の書の守護騎士プログラムとして長きに渡り生きてきた中で、 図らずも手に入れることが出来た幸せ。 戦いに明け暮れていた自分たち守護騎士が主と共に笑うことの出来た日常。 それは彼女にとって掛け替えのないものだった。 それが失われるのは、彼女にとって我慢のならぬものであった。 だけどこのまま自分一人では、未だ見つからぬはやてを守るというのにはどうしても限界がある。 「くそっ! 一体どうすればいいんだよっ! なぁ、はやて!!!」 彼女の悲痛な叫び声が夜に木霊した。 【1日目 深夜】 【現在地 D-4】 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA s】 【状態】疲労(小)、左肩に大きな切り傷、激しい怒りと悲しみ、激しい迷い 【装備】ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2、デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F ランダム支給品0~3 【思考】 基本 はやてを救って、元の世界に帰る 1.クロノに対する行動を決める 2.ギルモンを埋葬する 3.八神はやて及び他の守護騎士たちとの合流 そして彼らに偽者の八神はやてがいて、殺し合いに乗っていることを伝える 4.ヴィヴィオを見付けた場合は、ギルモンの代わりに守ってやる 【備考】 ※はやて(StS)を、はやて(A s)の偽物だと思っています ※デジヴァイスには、一時的に仮パートナーとして選ばれたのかも知れません。 ※なのは達のデバイスが強化されたあたりからの参戦です Back 最初からクライマックスなのか!? 時系列順で読む Next コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(前編) Back 最初からクライマックスなのか!? 投下順で読む Next コピーベントの罠! ナンバーⅤ危うし(前編) Back 家族(後編) 八神はやて(StS) Next パンドラの箱は王の手に Back 家族(後編) キング Next パンドラの箱は王の手に Back 家族(後編) ヴィータ Next 盟友(前編)
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書き手リスト 投下SS数 名前(敬称略) 代表的な登場キャラ 備考 44 ◆Vj6e1anjAc セフィロス、スバル・ナカジマ、ルルーシュ・ランペルージ、ディエチ 元◆9L.gxDzakI氏、元本スレ書き手、反目のスバル氏 38 ◆7pf62HiyTE スバル・ナカジマ、八神はやて(StS)、泉こなた、柊かがみ 38 ◆HlLdWe.oBM 高町なのは(StS)、柊かがみ、キース・レッド、ブレンヒルト・シルト 元◆RsQVcxRr96氏 21 ◆gFOqjEuBs6 相川始、柊かがみ、金居、キング、天道総司、ヒビノ・ミライ 本スレ書き手、マスカレード氏 19 ◆Qpd0JbP8YI セフィロス、八神はやて(A s)、ユーノ・スクライア、L 10 ◆jiPkKgmerY ミリオンズ・ナイブズ、アレクサンド・アンデルセン、ヴァッシュ・ザ・スタンピード、殺生丸 本スレ書き手、リリカルTRIGUN氏 6 ◆WslPJpzlnU 新庄・運切、エネル、ヴィータ、アーカード 本スレ書き手、なのは×終わクロ氏 5 ◆WwbWwZAI1c 柊つかさ、金居 元◆wsuikZ7zFc氏 5 ◆LuuKRM2PEg 天道総司、アンジール・ヒューレー、キング 本スレ書き手、地獄の四兄弟氏 3 ◆UOleKa/vQo 本スレ書き手、リリカル遊戯王GX氏 3 ◆vXe1ViVgVI 2 ◆WMc1TGFkQk 2 ◆yZGDumU3WM 元本スレ書き手、ゲッターロボ昴氏 2 ◆Qz0BXaGMDg 1 ◆ga/ayzh9y. 本スレ書き手、ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは氏 1 ◆C1.qFoQXNw 1 ◆19OIuwPQTE 高町なのは(StS)、ヴィヴィオ
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暁町ジュニアクラス1 入手カードレベル:7 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 9-1 暁町エリアマッチ1戦目 5 9~19 320~380 月村すずか[海聖小学校生徒] 八神シグナム[草間一刀流師範代] アミティエ・フローリアン[フローリアン家長女] 9-2 暁町エリアマッチ2戦目 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] 八神リインフォース・アインス[資格試験勉強中] キリエ・フローリアン[現役高校1年生] レイジングハート A-C 9-3 暁町エリアマッチ3戦目 リニス・ランスター[真面目なメイドさん] 八神はやて[八神堂店主] レヴィ・ラッセル[元気系中学生] レイジングハート D-F 9-4 暁町エリアマッチ4戦目 ユーノ[高町家のフェレット] 八神シャマル[ほんのり医大生] キリエ・フローリアン[現役高校1年生] 9-5 暁町エリアマッチ5戦目 クロノ・ハラオウン[優等生な中学生] 八神シグナム[草間一刀流師範代] アミティエ・フローリアン[フローリアン家長女] 9-6 VS ユーリ 報酬 レアチケットピース マイDPキャンディ (スタンプ) +2013/05/11変更 DP 6 → 5 EX 8~13 → 9~19 暁町ジュニアクラス2 入手カードレベル:8 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 10-1 暁町エリアマッチ6戦目 5 9~19 320~380 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] シュテル・スタークス[めがねなし中学生] 10-2 暁町エリアマッチ7戦目 月村すずか[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] アミティエ・フローリアン[フローリアン家長女] 10-3 暁町エリアマッチ8戦目 フェイト・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神シャマル[研修中医大生] キリエ・フローリアン[現役高校1年生] 10-4 暁町エリアマッチ9戦目 ユーノ[高町家のフェレット] 八神はやて[八神堂店主] シュテル・スタークス[めがねなし中学生] レイジングハート A-C 10-5 暁町エリアマッチ10戦目 リニス2世[テスタロッサ家の愛猫] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] レヴィ・ラッセル[リボン普段着] レイジングハート D-F 10-6 VS レヴィ 報酬 レアチケットピース マイMPクッキー (1900スタンプ) +2013/05/11変更 DP 6 → 5 EX 8~13 → 9~19 暁町ジュニアクラス3 入手カードレベル:5 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 11-1 暁町エリアマッチ11戦目 5 10~19 320~380 リンディ・ハラオウン[T H店長] 八神はやて[八神堂店主] シュテル・スタークス[ゆるふわ普段着] 11-2 暁町エリアマッチ12戦目 フェイト・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] キリエ・フローリアン[現役高校1年生] 11-3 暁町エリアマッチ13戦目 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神シグナム[草間一刀流師範代] レヴィ・ラッセル[元気系中学生] フォーチュンドロップ A-C 11-4 暁町エリアマッチ14戦目 アリサ・バニングス[海聖小学校生徒] 八神シグナム[草間一刀流師範代] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] フォーチュンドロップ D-F 11-5 暁町エリアマッチ15戦目 エイミィ・リミエッタ[T H店員] のろいうさぎ[ヴィータの宝物] キリエ・フローリアン[現役高校1年生] 11-6 VS シュテル 報酬 コンティニューチケット (2000スタンプ) +2013/05/11変更 DP 6 → 5 EX 8~13 → 10~19 暁町ジュニアクラス4 入手カードレベル:8 エリア エリア名 DP EX スタンプ カード1 カード2 カード3 カード4 12-1 暁町エリアマッチ16戦目 5 10~19 400~480 月村すずか[海聖小学校生徒] 八神リインフォース・アインス[資格試験勉強中] キリエ・フローリアン[マイペース次女] ? 12-2 暁町エリアマッチ16戦目 アリシア・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神ザフィーラ[八神家の愛犬] ディアーチェ・K・クローディア[成績№1中学生] フォーチュンドロップ D-F 12-3 暁町エリアマッチ16戦目 フェイト・テスタロッサ[海聖小学校生徒] 八神シャマル[ほんのり医大生] グランツ・フローリアン[グランツ研究所の博士] 12-4 暁町エリアマッチ16戦目 高町なのは[お部屋着小学生] 八神リインフォース・アインス[資格試験勉強中] アミティエ・フローリアン[フローリアン家長女] 12-5 暁町エリアマッチ16戦目 プレシア・テスタロッサ[T H店長] 八神シャマル[ほんのり医大生] レヴィ・ラッセル[元気系中学生] 12-6 VS ディアーチェ 報酬 ディアーチェ・K・クローディア [王の特訓]レアチケットピースレベルマスタリーN (2100スタンプ) +2013/05/11変更 DP 6 → 5 EX 8~13 → 10~19
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彼はごく普通の男だった 父と母、そして妹の3人が彼の家族だった 彼は戦士だった 父、母、妹を殺され復讐のため、彼は戦士になった 彼には仲間がいた 技の戦士がいた 力の戦士がいた 足りない力をその知恵で補った戦士がいた 海を駆ける戦士がいた 野性の力を宿す戦士がいた 電気と拳で戦う戦士がいた 大空を翔る戦士がいた 五つの腕と拳法で戦う戦士がいた 完全機械の忍びの戦士がいた 彼らとともに、人類の自由と平和を守るために戦った ―――●●●●●●!!!頼む!俺を●●●●にしてくれ!!!――― それは決意と始まりの言葉 ―――後は頼んだぜ!!●●!!――― 激しい戦いが続き、戦友は一人、また一人と散っていった 彼は独りになった それでも彼は戦い続けた 友が信じた正義を、託された想いを胸に抱き 傷つき、倒れようとも立ち上がり ついに平和を手に入れた 誓った仲間はもう誰もいなかったが彼は満足だった 穏やかな日々が続き そうして、人類は自ら滅んだ 彼は本当に孤独になった ―――魔法少女リリカルなのはA s―S.I.C―帰ってきたV3――――始まります 見渡す限りの砂漠の世界。時折、文明の名残かビルの残骸が見える 天空には三つの太陽が輝き、地表を灼き尽くさんばかりに照り付けている 人類が滅んだこの世界では砂竜が食物連鎖の頂点である。 彼らは環境の変動による突然変異で誕生した。 本来ならばこの世界のかつての人類のように魔力をもつことはあまりない しかし、稀にこの種の中から莫大な魔力を持つリンカーコアを保持するものが生まれることがあった。 「なんなんだよこいつは……!?」 はやての為、リンカーコアを回収するためにヴィータは砂竜と戦っていた そこそこ手強い相手ではあるもの、その強さに比例しない強大な魔力を持った相手であり、ページを増やすにはうってつけの相手の"はず"だった。 そう、そのはずだったのだ。 単なる経験値の高いボーナスモンスターのような存在だと思った。 敵を侮り、逃げる砂竜相手に狩猟気分を味わいながら追い詰めた。 実際は深追いし、気がつけば巧みに誘導され、20匹ほどの群れに囲まれてしまっていた。 ヴィータが追っていた砂竜は他の固体とは明らかに際立っていた。 ふたまわりも大く全身が白く、後頭部(?)から2本の触覚が生えていた。 先ほどから周囲を囲んでいた雑兵は手を出さず。ボス砂竜は"にやり"と嗤った 「!!?」 明らかに嘲笑だ! この鉄槌の騎士ヴィータが嗤われた!ベルカの騎士である自分が!嘲られた!蟲ごときに!! いや、もう蟲とは呼ぶまい!獲物とは呼ぶまい! 鉄槌の騎士ヴィータはこいつらを倒すべき"敵"と認識した! 「でえええええええええゃゃああああああああああ!!!!」 吼えた!目の前の敵を打ち倒すべく、愛する主に誓いを立て騎士は立ち向かった!! GUUUUUOOOOOOOOOOO!!!!!!!! 鬨の声をあげ砂竜が応える。 1対20 覚悟を決めたヴィータの相手にはやや不足の相手かもしれなかった。 しかし「鉄槌の騎士」といえど連日の戦闘、管理局の目を盗んでのリンカーコア回収による疲労は確実に戦闘力を削いでいた。 それに加え、砂竜どもは巧みに連携し、死角をつき、仲間が倒されようともかえりみず襲い掛かる。 6:4でこちらのやや不利だったが気にしない邪魔する相手を叩き、潰し、崩し、抉り、鬼神の如き有様で葬り去っていった。 「テートリヒ・シュラーク!!」 最後の雑兵が倒れた。 こいつらをいくら倒してもリンカーコアを得ることはできない。 ボスはそこにいた。 どうやら2本の触覚で雑兵を操っていたようだ こいつにとっては部下など換えの聞く駒でしかないらしい 全ての雑兵が倒れようやく動き出す。 「残りはてめぇだけだ!!」 魔力はほとんど残っていなかったがそれを微塵も感じさせぬほどの気迫だった。 ボス砂竜は大きく口を開け、灰色の巨大な魔力を収束させている 原始的な魔力砲だ。普段なら何の問題もないが満身創痍の自分には危険だ。 一撃で決めるしかない! 「ギガント……シュラーク!!」 残りの魔力を全てつぎ込んで、相棒グラーフアイゼンが身の丈10倍に迫る巨大なハンマーに変化する。 それと同時に魔力砲が発射された。 魔力砲をぶち抜いて、本体を潰す!ギガントシュラークをたたきつけようとした瞬間 「轟天………!!爆さ…!?」 ガゥン!!! 轟音とともに巨大砂竜の頭部が揺らぐ 「………あ?」 ガゥンっ!!ガゥン!!!ガゥン!!! GUSYAAAAAAAAAAAAA!!!!! 最初の銃声から3発、計4発で巨大砂竜は断末魔の叫びを上げて崩れ落ちた 穿たれた穴から毒々しい色の体液が噴出し、ヴィータに降り注ぐ 「うぇ!べっべっ!!きたねぇ! くせぇ!!」 降り注いでくる体液に辟易しつつ射撃地点と思われる方向を見る。 そこに人の容をした"ナニカ"がいた。 赤い仮面、緑の複眼、2つの風車を模したようなベルト、継ぎ接ぎに見えるプロテクターをまとった"何か"がマフラーを棚引かせて立っていた。 その手には先の砂竜を屠ったと思われるひょうたん型の奇妙な銃が、硝煙をくゆらせている。 「いったい…なんなんだよ………?」 「……人間?………女の子だと?」 目次へ 次へ
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残酷な神々のテーゼ(後編) ◆RsQVcxRr96 キャロは走りながら考え込んでいた。 自分の隣を走っているのは同僚であるスバルの姉、ギンガ・ナカジマ。 一時は機動六課に出向していた事もあり、顔馴染みの存在ではあった。 だからこそ再会した時は本当に安心したし、心の底から嬉しかった。 しかし、そんな安心できる時間はすぐに終わってしまった。 突然の襲撃――そして逃避行。 正直キャロの精神は再び疲弊しかけていた。 それでもここまで必死に折れそうな心を懸命に支えてきている。 道すがらギンガは同行者のインテグラル卿について話をした。 インテグラル卿が死ねば、アーカードという化け物を止める術がなくなる事。 そうなればますます悲惨な状況になる事。 だから何としてもインテグラル卿を救わねばならない事。 ギンガがキャロに話した内容はそのような事だった。 (吸血鬼、アーカード……) 聞けば聞くほど恐ろしい化け物だ。 先程の電撃を放つ男も恐ろしいが、アーカードも同等の強さらしい。 桁違いな化け物が2人、いや実際はもっといるだろう。 そんな中で自分は何ができるのだろうか。 答えが出る訳でもなくキャロは今度の事を考えて、一層悩んでしまう。 「あれは、川!」 ギンガの声を聞いて目を前方へ向けると、確かに川が見えた。 今目指している場所はHELLSING本部。 インテグラルが勝手知ったる場所であり、そこなら治療ができるかもという事で目的地に定めていた。 つまりここで西へ進路を向け、橋を渡る必要がある。 「急がないとインテグラル卿が……行くわよキャロ!」 「え、あ……はい」 キャロは的確な判断を下して道を示してくれるギンガが少し羨ましかった。 それに比べて自分は何ができるのだろうと、知らず知らずのうちに自身を顧みてしまう。 自分がしている事と言えば、インテグラル卿のデイパックを背負ってギンガの後に遅れないように付いて行く事ぐらいだ。 なんだか少し情けないような気もした。 でも今はここが自分の居場所。 だからこそ全力で守りたい。 自分のポジションはフルバック――素早く動いて仲間の支援をするポジション。 全て機動六課で学んできた事だ。 今は十分に力になれなくても、自分にできる限りの事は頑張ろう。 キャロは心の中でそういう風に折り合いをつける事にした。 しかし神は残酷だった。 「――ッ! トライシールド!!」 「プ、プロテクション!!」 「――!!」 突然の襲撃だった。 天より漆黒の鎧を身につけた人物が手持ちの刃を振り落とし舞い降りてきた。 避ける間など無かった。 二人にできた事は咄嗟に防御魔法を展開する事だけだった。 刃と防御魔法が鎬を削り、程なく漆黒の戦士が反動を付けて少し離れた場所に着地した。 幸い今の間で直撃だけは免れたが、ギンガもキャロも今の攻防で相手の実力が並々ならぬ事を実感していた。 このままでは三人とも無事では済まない。 「キャロ、なんとか一瞬でいいからあいつの攻撃に耐えて。その隙をついて私が吹っ飛ばす」 「分かりました。やってみます」 即興で出されたギンガの提案は綱渡りのようなものだった。 だが二人に悩んでいる時間はない。 もう既に相手は攻撃の準備を終えたようだった。 ――DRILL―― ――TORNADO―― ――SPINNIG ATTACK―― 「プロテクション!!」 敵の攻撃は先程とは違って回転しながらのキックで、威力も上がっていた。 だがキャロも負けてはいない。 若干の猶予があったため先程とは違ってしっかりと防御魔法を展開する事ができた。 そのおかげでキャロ一人でも奇跡的に一瞬の均衡を生み出す事に成功していた。 (よし、これでギンガさんが敵に一撃を与えれば……) おそらく敵の注意は自分のみに向いているだろうとキャロは確信していた。 つまり今は攻撃を仕掛けるには絶好の機会だ。 やっとギンガさんの助けになれる、自分の居場所を守る事ができる。 キャロはすぐに来るその瞬間は待ち望んだ。 ――しかし…… (な、なんで!?) 時間にしては数秒にもなっていない。 だがギンガが攻撃を仕掛けるには十分な時間のはずだ。 それなのにまだギンガの攻撃はない。 もう防御魔法を維持するのも限界だというのに、何も起こらない。 「キャァ――ッ!!」 程なく防御魔法は破られて、キャロは地面に身体を打ちつけながら二転三転した。 対して漆黒の戦士にほとんどダメージはなく、無慈悲にも手に持った刃をキャロに向けていた。 二人の距離は僅か数歩というものだった。 (ギンガさん……なんで……) キャロの心を埋め尽くすのはただそれだけ。 あそこでギンガが攻撃を与えていたならば、勝っていたのは自分達のはずだった。 いったい何が起こったのだろう。 心中に浮かぶ疑問に答えを求めて、キャロは傷ついた身体を動かして後ろを向いた。 「え?」 後ろ、つまり川べりには誰もいなかった。 慌てて周囲を見渡しても、ギンガの姿は見つけられなかった。 「うそ……?」 今度は痛む身体を起こして周囲をぐるりと見渡してみる。 やはりどこを見てもギンガの姿はどこにもなかった。 そしてキャロはもう一ついなくなっている人物に気付いた。 「インテグラル卿も……いない?」 ギンガに加えてインテグラルの姿もまたどこにもなかった。 今ここにいるのはキャロと素性の知れない襲撃者だけだった。 それ以外には誰もいない。 (なんで……なんで、ギンガさんとインテグラル卿が――!?) そこでキャロは先程ギンガが言っていた事を思い出した。 曰く、アーカードを止めるためにもインテグラル卿は絶対に守り通さなければならないと。 そして現状キャロは一人取り残されて、ギンガとインテグラルの姿はない。 つまりは―― ――ギンガはキャロを囮にしてインテグラルと共に逃げた。 そんな考えがキャロの頭をよぎった。 キャロはその考えをすぐに否定しようとした。 でも、それなら、なぜギンガとインテグラルがいないのか説明できない。 少なくとも数秒前までは確かにいたはずだ。 ではいなくなったのはその直後。 折しもキャロが必死で襲撃者の攻撃を防いでいる時だ――ギンガの提案に従って。 (そんな……そんな……ギンガさんは、ギンガさんは――!!) もしも何かあったなら念話なり掛け声なりあるはずだ。 それもなくて忽然と姿を消したという事は、やはり―― 「――私を囮にして……インテグラル卿を守るために、逃げた?」 確かに目の前の人物は二人掛かりでも勝てるかどうか不安な敵だ。 それなら優先順位を考えて囮で気を引いて、その間に守るべきインテグラ卿と安全な場所まで逃げる。 実に合理的な考えだ。 しかしキャロには信じられなかった。 あのギンガが自分に対してそんな事を相談もせずに行うなど信じられない、いや信じたくなかった。 だからキャロはこの場で唯一答えを返してくれそうな人物へ問いかけた。 「あの、私の後ろにいた二人は?」 問いかけられた漆黒の戦士は黙ったままだった。 表情は隠れていて全く分からない。 一緒にいるだけで不気味な存在だった。 今まで出会った危険な人物とはまた違ったものがあった。 だからこそほんの少し期待したのだが、それは外れだったようだ。 「倒れていた女と、紫髪の女なら――」 「え!?」 どういう風の吹きまわしか不意に答えが返ってきた。 キャロは返ってくる答えを大人しく待ちわびる。 「君と対峙した時に――」 キャロはその答えを待つ。 その答えが自分の望む答えであると信じて、最悪な答えでないと信じて。 「逃げられたよ」 「え?」 『逃げられた』と目の前の敵は言った。 ここで敵が嘘を言う理由はないだろう。 どうせこのままでは自分は殺されてしまうのだろうから。 つまり今言われた事は紛れもなく真実。 それが意味する事は疑いの余地もない真実。 そう言葉の通りの意味だ。 ――ギンガ・ナカジマはインテグラル卿を守るためにキャロ・ル・ルシエを囮にして逃げた。 そうただそれだけだ。 つまりギンガにしてみれば、ある程度親交のあった自分よりもここで初めて会ったインテグラル卿の方を優先した。 そうただそれだけのことだ。 合理的に考えれば、これからの事を考えれば、そうなるのだろう。 でも! でも!! でも!!! 言葉にできない激情が胸の奥で暴れ回る。 自分はただ居場所を守りたかっただけだ。 だからこそ必死で頑張ったのに、この仕打ちだ。 相手の言い分も頭では分かる、でも心が受け付けない。 「つまり、私は捨て石……また捨てられたんだ……」 強大な力を持っていたために部族を追放された。 その後も管理局ではその力のせいで厄介者扱いをずっと受けてきた。 でも、それもフェイトに救われて終わったはずだった。 そう、こんな所にさえ連れて来られなかったら、ずっと自分の居場所はあそこだったはずだ。 それなのに、それなのに、それなのに!!! 「ごめん。すぐに楽にするから」 自分に掛けられる声に気付いて顔を上げると、そこには刃を振り翳す敵の姿があった。 あの刃が振り下ろされれば、ここで終わる。 何もかも、全て、嬉しかった事も苦しかった事も悲しかった事も楽しかった事も終わる。 「イヤ」 そんなのは嫌だった。 こんな仕打ちはあまりにも理不尽ではないか。 認めたくなかった、信じたくなかった。 こんな心に虚しさが残ったまま死ぬのは嫌だった。 金髪の青年に殺されかけた時はあっさり生を諦められたのに、今は生を諦める事が出来ない。 「イヤ、こんな所で死にたくない……」 「さようなら」 「――――――――ッ!!!!」 神は残酷だった。 ▼ ▼ ▼ 「ハァ、ハァ、ハァ」 川沿いに建てられた小屋で一人の青年が疲れた身体を癒していた。 相川始だ。 A-7から南下して始はカリスの姿のまま川まで来ると、川越えのためにドラゴンフライフロートを使用した。 まずは市街地に行く前に目指したのは人が集まりそうな駅だ。 そのために回り道をする気はなくカードの力で飛行能力を得ると、一路駅を目指すはずだった。 そこでカリスは眼下を走る3人組を見つけた。 見たところ走ってきた方角から駅から逃れてきた可能性が高い。 そう判断すると、目標を眼下の3人組に変更した。 見敵必殺。 栗原親子の元へ戻るためには手段は選んでいられなかった。 ドラゴンフライフロートを解除して、重力に従ってカリスアローで斬りかかった。 しかし予想外な事に3人の内2人は不思議な力を使って、カリスの攻撃は防がれてしまった。 何の力もない一般人と思っていたばかりに、カリスは少々焦った。 ならばと、2枚のカードをラウズして『スピニングアタック』で決着をつける事にした。 1回目の攻防からこれで十分だと踏んでの選択だった。 結果は予想外の事もあったが、こちらが勝った。 幼い少女を手に掛ける事に微かな気兼ねがあったが、目的のためには仕方なかった。 そして刃を振り落として自分の手は血に染まるはずだった。 そうなるはずだった。 「いったい、あれは何だったんだ!?」 それはカリスアローを振り落とそうとした時だった。 その瞬間、カリスは言い知れぬ雰囲気を感じていた。 そして本能が叫んだ――不味いと。 バトルファイトを勝ち抜いてきて得た勘が離れろと警告していた。 カリスは本能に従って、止めを刺さずにあの場から離れる事にした。 何が原因かは薄らと分かっていた。 少女の手に中にあった何かが光っていた。 それは怪しげな光だった。 おそらく原因はあれだろう。 「ひとまずは身体を休めた方がいいかな」 あの場から離れて始が休息に選んだのがこの小屋だ。 今はカリスの姿ではなく、相川始の姿だ。 ずっとカリスに変身したままの方が便利ではあるが、それではAPが尽きてしまう。 一度変身を解けば次の変身まで1時間待たなければいけない事も数時間前に把握した。 つまり後1時間はカリスへは変身できない。 もっともジョーカーへの変身はできるかもしれないが、何か制限があるかもしれない。 文字通り奥の手として滅多な事では使わない方がよさそうだ。 「1時間か」 次に動くまであと1時間。 戦士はしばしの休息に入った。 【1日目 早朝】 【現在地 D-6 川沿いの小屋】 【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】健康、1時間変身不能(カリス) 【装備】ラウズカード(ハートのA~10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、ランダム支給品×1 【思考】 基本:栗原親子の元へ戻るために優勝を目指す。 1.とりあえず変身できるようになるまで休息する。 2.見つけた参加者は全員殺す(アンデットもしくはそれと思しき者は優先的に殺す) 3.川を辿って市街地を目指す。 4.あるのならハートのJ、Q、Kがほしい。 【備考】 ※参戦時期はACT.5以前。なのは達の事は名前のみ天音より聞いた事がある(かもしれない)程度です。 ※自身にかけられた制限にある程度気づきました。 ※首輪を外す事は不可能だと考えています。 ※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝者となるのではないか」という推論を立てました。 ※相川始本人の特殊能力により、アンデットが怪人体で戦闘した場合、その位置をおおよそ察知できます。 ▼ ▼ ▼ キャロは一人だった。 なぜあの時、死ななかったのか理由は分からない。 でも今は生きている。 それだけで今は十分だった。 これから何をするのか今は考えられない。 ただ心に少し空洞ができた。 そんな事をキャロは考えていた。 キャロは知らない。 自分に支給されたもう一つのものの正体に。 その名は『スケィス』 巫器(アバター)と言われる憑神鎌<死の恐怖> このスケィスが正にキャロに死が迫った時に起動しかけた。 その時の力にカリスは本能的に回避を選択したのだ。 しかし結局スケィスは機動しなかった。 なぜか。 巫器を起動させるのには所有者が心に何らかの喪失を抱え、それに伴う強靭な意志を発揮しなければならない。 起動には心の虚が必要なのだ。 つまり先の出来事においてキャロには心の虚が足りなかったという事だ。 親しい間柄と言ってもスバルの姉で頼りになる人というのがキャロのギンガに対する大体の印象だ。 直前にバルディッシュの喪失、インテグラルの瀕死があっても、後一歩キャロの心の虚になり得るには足りなかった。 だがもしもそれに足り得る出来事が起こったのならば、その時はおそらく起動するだろう。 その時まで灰色の球体は静かに待つ。 まるで姫を守る騎士のように。 【1日目 早朝】 【現在地 D-7 川の畔】 【キャロ・ル・ルシエ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、魔力消費(中)、脇腹に切り傷・左太腿に貫通傷(応急処置済み)、茫然自失、ギンガへの不審感 【装備】憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式×2、『かいふく』のマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、葉巻のケース 【思考】 基本:殺し合いを止める。殺し合いに乗っている人がいたら保護する。 1:……何も考えられない。 2:仲間を探し合流する。 [備考] ※別の世界からきている仲間がいる事に気付いていません。 ※憑神鎌(スケィス)のプロテクトは外れておらず、待機形態のままです。 【憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning】 巫器(アバター。SSでは呼称未登場)の第一相<死の恐怖>。 ロストロギアによって構成された、エリオの用いる術式不明の大鎌型デバイス。 通常は全プログラムに強固なプロテクトが掛けられており、セットアップも、名前以外のデータを閲覧する事も不可能。 ただし、持ち主が心に何らかの喪失を抱え、それが齎す強靭な意志を発揮した時に初めてその力を起動させる。 以降はプロテクトが解除され、起動もデータ提示も普通に可能となる。 腕には禍々しいラインを持ったガントレットが装着され、それによって憑神鎌の重量は、限りなく持ち主に最適化される。 普通に切り裂くだけでも絶大な威力を発揮するが、その他にも以下のスキルを使用可能。 ショット……手のひらから魔力弾を発射する。連射可能。 死ヲ刻ム影……通称データドレイン。魔力結合に干渉・改竄する能力を持った必殺技。 ▼ ▼ ▼ 「ヤハハハ、さてもうそろそろいいだろう」 半壊状態の駅員詰所に居座るのは、それに似つかわしくない神だった。 エネルは自身のデイパックから時計を取り出して時間を確かめた。 先程宣告した刻限から5分経っていた。 エネルがゲームと称して5分間待つと言ったのは、もちろん文字通りの意味もあるが別の意味もあった。 それは休息だ。 さすがにあれだけ力を使えば多少は疲れる。 それに加減が分からないのも要らぬ疲れを生む原因だった。 つまり少しだけゆっくりと休む時間が欲しかったのだ。 「それにしても……」 ふと眼下の矢車の変わり果てた姿を少し目に入る。矢車の姿は悲惨だった。 胸にはクロスミラージュごと鉄の矛がボロボロの状態で刺さっている。 幾度となく浴びせた電撃で鉄の矛が耐えられなくなった結果だ。 すぐに興味を無くしてエネルは心網で捉えた動きを考えていた。 あの3人は病院がある南に向かうと思っていたが、意に反して北へと向かった。 そして川まで行ったところで新たな者と接触があった。 何があったかは分からないが、その内2人がその場から離脱していった。 少しして残った二人もまた別れた。 如何せん心網の範囲が制限されているせいか、はっきりとは分からなかったので確信は持てない。 だがあの3人が北へ向かったのは確かだ。 そうは言っても北は自分が来た方角だ。 そこへ戻ってもいまいち面白くないような気がする。 (さて、悩むな) 【1日目 早朝】 【現在地 E-7 半壊した駅員詰所】 【エネル@小話メドレー】 【状態】疲労(小) 【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、ランダム支給品1~3 【思考】 基本:主催者も含めて皆殺し、この世界を支配する。 1:どこへ行こうか。(どこへ向かうかは後続の書き手にお任せします) 【備考】 ※黎明の終わり際に駅にてエール・トールが放たれました。近くにいたら見えたかもしれません。 ▼ ▼ ▼ HELLSINNG本部。 少し前に最凶の吸血鬼が訪れたこの場所に新たな訪問者が現れた。 数は二人。 紫の髪に茶色の制服を着た少女と、全身に火傷を負っている女性。 あの場から忽然と姿を消したはずのギンガとインテグラルであった。 ギンガはインテグラルを背負いながら、あの時の事を思い出していた。 キャロは期待通り敵の攻撃をきちんと防いでくれた。 次は自分の番だと思って走りだそうとしたその時、ある光景を目にしてしまった。 それは川べり付近に倒れていたインテグラが今にも川に落ちそうになる瞬間だった。 インテグラルが一度目の攻防の際に振り払われて、背中からずり落ちて川べりで止まっているのは見た。 あの位置なら落ちないと思っていたが、運悪く落下の衝撃で目を覚ましたようだった。 さらにふらつく身体を無理に動かそうとして、バランスを崩して落ちる間際まで陥っていた。 (危ない!) そう思った瞬間には身体はインテグラルの方へ走り出していた。 ギンガはインテグラルを引き寄せたらすぐさま戻るつもりだった。 しかし事態は最悪な方向へ転がってしまった。 あろう事か、助けに入った自分もインテグラに引きずられる形でバランスを崩してしまったのだ。 あとは二人とも川に落ちて、今になってやっとこさ岸に上がれたという訳だ。 不幸中の幸いか、目の前に目的地があったのは僥倖だった。 だが、それでもギンガの心は晴れない。 (キャロ……ごめんなさい……) 恐らくキャロは殺されているだろう。 自分の不注意のせいで。 そうだ。 また自分のミスで仲間を危険な目に遭わせてしまった。 そしてこれは最早取り返しのつかない事だ。 神は残酷だ。 この会場の夜は明けた。 だがギンガの中ではまだ夜明けは来ていなかった。 【1日目 早朝】 【現在地 D-5 HELLSING本部前】 【ギンガ・ナカジマ@魔法妖怪リリカル殺生丸】 【状態】顔面に打撲(小)、疲労(大)、キャロへの罪悪感、ずぶ濡れ 【装備】コルト・ガバメント(7/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女 【道具】支給品一式×2、ゼクトバックル(ホッパー)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、ランダム支給品0~2(確認済) 【思考】 基本:この殺し合いを止め、プレシアを逮捕する。 1:HELLSING本部にてインテグラの治療を行う。 2:インテグラを護衛し、アーカードを捜索する。 3:できる事なら誰も殺したくはない。 4:可能ならば、六課の仲間達(特にスバル)とも合流したい。 【備考】 ※なのは(A s)、フェイト(A s)、はやて(A s)、クロノの4人が、過去から来た事、また一部の参加者はパラレルワールドから来た人間である事に気付きました。 ※「このバトルロワイアルにおいて有り得ない事は何一つない」という持論を持ちました。 ※制限に気がつきました。 ※インテグラがいなくなった後のアーカードに恐怖を抱き始めました。 ※アーカードを暴走させないためにも何としてもインテグラを守るつもりです。 【インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング@NANOSING】 【状態】疲労(中)、全身に軽い火傷、ずぶ濡れ、気絶中 【装備】なし 【道具】なし 【思考】 基本:この殺し合いを止め、プレシアを叩きのめす。 1:気絶中。 2:地図上のHELLSING本部に向かう。 3:アーカードと合流し、指揮下に置く。 4:できる事なら犠牲は最小限に留めたいが、向かってくる敵は殺す。 【備考】 ※同行しているギンガが自分の知るミッドチルダに住む人間ではない事、一部の参加者はパラレルワールドから来た人間である事を把握しました。 ※アーカードは参加者に施されているであろう制限の外にあると思っています。 【矢車想@仮面ライダーカブト 死亡】 【残り51人】 ※E-7の駅にある駅員詰所は半壊状態になりました。(駅そのものへの被害は軽微) ※矢車の死体は黒焦げで胸に鉄の矛を刺したままE-7の駅(半壊した駅員詰所)に放置されています。 ※クロスミラージュ@魔法少女リリカルなのはStrikerS(矢車の胸ポケットの中)は鉄の矛に貫かれて破壊されました。 Back 残酷な神々のテーゼ(前編) 時系列順で読む Next 光が紡ぐ物語 投下順で読む Next 遠い声、遠い出会い 相川始 Next タイムラグは30分(前編) エネル Next タイムラグは30分(前編) インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング Next 誇りの剣 ギンガ・ナカジマ Next 誇りの剣 キャロ・ル・ルシエ Next 勇気のアイテム(前編) 矢車想 GAME OVER